妊婦さんと歯科治療
Q.
赤ちゃんができました。歯科治療はいつ頃まで大丈夫ですか。
A.
おめでとうございます。良かったのう。さて、治療についてじゃがのう。
まず注意が必要なのは15週(4ヶ月)までの初期じゃ。
この頃までは流産しやすい。つわりもあるので応急処置のみじゃな。
次に16〜27週(5〜7ヶ月)までの中期、いわゆる
安定期じゃ。簡単な治療ならこの時期に済ませてしまうのが良いぞ。
28週(8ヶ月)以降は早産や妊娠中毒症の危険がある
ので応急処置にとどめることじゃ。
さあさあ、これからじゃぞ。大変なこともあるやも知れんが、がんばるのじゃ。
わしも応援するぞ!
Q.
妊娠中に歯のレントゲンを撮っても大丈夫ですか。
A.
赤ちゃんの手や足が形成されるのはだいたい4週目までに行われるのじゃ。
その間にレントゲンを撮ると胎児に影響を受ける可能性はある。
しかし歯科の場合、お腹の方向への放射線がほとんどないのと、防護服が
しっかりお腹を守るため”問題なし”とされているのじゃ。
じゃが、お母さんの気持ちを少しでも不安にさせてしまうことはお腹の子
に良いわけないのう。どちらかというとそちらの影響の方がこわいのじゃ。
まあ、妊娠中は余程のことがない限り、撮らない方が良いということじゃ。
気をつけてもらいたいことがありますのじゃ
妊娠中は食べ物の好みが変化したり、つわりが起きたりや身体がだるく
なったりします。また、歯ブラシを口の中に入れただけで気分が悪くなったり、
食事をとる時間が不規則になり、歯磨きが不十分になりやすい状態になります。
このためプラーク(歯垢)が歯に着きやすくなり、歯肉がうずく、歯が浮く、
歯肉が腫れる、歯肉から血が出るなどの症状があらわれます。このような症状を
妊娠性歯肉炎と呼びます。
ですから妊娠中は特にしっかり歯みがきをするようにしましょう。
妊娠中もしくは妊娠の可能性のある女性の方は必ず歯科医師・衛生士スタッフまで
お知らせください。