親知らずのはなし




そもそも親知らずという歯は、昔は普通にはえておったのじゃ。 ところが日本人の食文化である和食のなかに洋食が入ってきて、 だんだん固いものを食べなくなってきたのじゃ。つまりあごを あまり使わなくなったのじゃ。その結果、あごの骨の発達が弱く なり、あごはだんだん小さく細くなってきたのじゃ。一番奥の 歯である親知らずは少しずつはえるための場所を失ってしまう ことになったのじゃ。


 親知らずがはえてきたからといってすぐに抜くことを考えることは ありませんぞ。親知らずも立派な歯です。ただはえてくる場所が問題 なのです。
 歯の列からあまりにもはみ出していたり、傾いていたり、上下の 親知らず同士がかみ合っていない場合や、歯みがきがきちんとできない はえ方の場合は抜く方が良いでしょう。

 上下の親知らずがきちんとかみ合ってはえているなら抜かずに置き ます。ただし、一番奥にはえているので歯みがきは他の歯よりも しっかりみがいて下さい。
 まずはよく相談するのが一番じゃ。

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